検査名 | 読み方 | 正常値 | 意味 |
---|---|---|---|
T-Bill | 総ビリルビン | 0.2〜1.0 | 黄疸の色素です。血液のヘモグロビンは肝臓で処理され胆汁として排出されますがそのさい障害があるとビリルビンが上昇してきます。健康な方でも体質で常に高い方もいます。 |
T P | 総蛋白 | 6.7〜8.3 | 血液にはさまざまなタンパク質が含まれています。 その総量です。毎日15〜20%代謝され同時に新生されその動的平衡が維持されます。低値を示す疾患として悪性腫瘍・慢性肝疾患・ネフローゼなどがあります。 |
TTT | チモール混濁反応 | 4.0以下 | 血清中にグロブリンが増加すると混濁度が高まりアルブミンが増加すると混濁度が下がります。この変化から肝臓に起きている異常を探ります。主な疾患として肝臓障害・慢性感染症・高脂血症があります。 |
ZTT | 硫酸亜鉛 混濁試験 |
2.0〜12 | 血清中のγーグロブリン(特にIgG)が増加すると混濁度が高まります。主な疾患として多発性骨髄腫・肝臓障害・膠原病などがあります。 |
ALP | アルカリフォ スタファーゼ |
115〜359 | 肝臓をはじめとするさまざまな臓器や組織に存在し、リン酸化物の分解に関与しこの数値が異常高値の場合肝胆道系や骨の病気が疑われます。 |
GOT(AST) | ジーオーティー | 10〜40 | GOT・GPTともに臓器や組織に障害が発生すると血液中に増加します。GOTはとくに肝臓・心臓・筋肉などの障害に反応します。 |
GPT(ALT) | ジーピーティー | 5〜40 | GPTは特に肝臓の障害に反応を現すためGOTと同時に調べ比較検討することにより障害の起きた臓器の診断に役立ちます。GOT>GPTで上昇するのは劇症肝炎・早期急性肝炎・肝硬変など、GPT>GOTで上昇するのは急性肝炎・慢性肝炎・脂肪肝甲状腺疾患などが考えられます。 |
YーGTP | ガンマジーティーピー | 0〜70♂ 0〜30♀ |
たんぱく質の分解酵素の一種で腎臓にもっとも多く分布し膵臓・肝臓にも多く肝臓や胆道に障害があると上昇するほか飲酒で肝臓の細胞に障害が起きた場合も上昇します。腎臓にもっとも多く存在しますが腎機能に障害が起きても、ほとんど上昇はしません。 |
LDH | エルディーエイチ | 115〜245 | 乳酸脱水素酵素のことで、全ての細胞に含まれブドウ糖のエネルギー転換にかかわっています。LDHは5つのタイプ(アイソザイム)があり肝:5>4。心筋:1>2。骨格筋4.5。赤血球:1,2,3。腎:1.2。肺:3>2。白血病:2>3。子宮癌:5。前立腺癌:5のような形で上昇します。 |
LAP | ラップ | 80〜170♂ 75〜125♀ |
ロイシンアミノぺプチターゼの略でロイシン(必須アミノ酸の一種)の分解酵素です。肝臓や胆のう・膵臓・腎臓その他の臓器に存在します。肝胆道系組織に障害があると上昇します。その他の組織に異常が起きてもその数値はほとんど上昇しません。 |
ChE | コリンエステラーゼ | 242〜495♂ 200〜459♀ |
肝臓での蛋白合成の指標で脂肪肝・糖尿病・高脂血症・ネフローゼなどで上昇し劇症肝炎・肝硬変・急性肝炎・肝癌などで低下します。 |